対応するシラバスの範囲(応用情報技術者試験シラバス Ver.7.2):大分類「コンピュータシステム」の中分類4「システム構成要素」
一言で言うと
- 集中処理と分散処理、クライアントサーバ、冗長化とRAID、仮想化、性能・信頼性の評価と待ち行列(計算問題あり)
覚え方の軸
システムの処理形態とクライアントサーバ
- 集中と分散は裏返しの関係
- 分散は「構成(水平・垂直)」×「対象(機能・負荷)」の2つの切り口
- 「端末に何を持たせるか」で並べる
- 2層の弱点を、3層が解決する
- 3層は「見せる・考える・しまう」
- 関連技術は「何を遠くから呼ぶか」で分ける
- 「3つに分ける」が何度も出る
システムの構成と信頼性設計
- 2台構成は「2台とも働く(デュアル)」か「1台は待つ(デュプレックス)」か
- 待機のさせ方は「ホット → ウォーム → コールド」の順に、準備度も切替え速度も下がる
- 高信頼化は「壊れても動かす(フォールトトレランス)」か「そもそも壊さない(フォールトアボイダンス)」か
- フェール○○は「障害が起きたときにどうするか」で分ける
高信頼性・高性能システム
- HAクラスタは「待つ(アクティブ/スタンバイ)」か「全員働く(アクティブ/アクティブ)」か
- ストレージを「共有する(シェアードエブリシング)」か「分ける(シェアードナッシング)」か
- クラスタとグリッドは「同じような機械か、バラバラの機械か」
- ロードバランサは「振り分け方」と「監視するレイヤ(3・4・7)」で覚える
ストレージ関連技術
- RAIDは「分ける(ストライピング)」「写す(ミラーリング)」「直す情報を足す(パリティ)」の組合せ
- RAID3・4・5は「単位」と「パリティの置き方」で区別する
- 何台壊れても大丈夫か
- 稼働率の式は「k台のうち何台動けばよいか」で作る(信頼性計算の直列・並列・2 out of 3 の応用)
- 接続形態は「どこにつなぐか」
仮想化技術
- 仮想化=物理構成とは違う論理構成を見せること
- ストレージ仮想化は「見せる容量と実際の容量の差(シンプロビジョニング)」と「速さで置き場所を変える(自動階層化)」
- サーバ仮想化の3方式は「仮想化ソフトがどこに乗っているか」で並べる
- 重さの順番
システムの性能特性と評価
- 性能指標は「量」と「時間」に分ける
- 評価の道具は「何を走らせるか」で分ける
- ベンチマークは「CPUだけ(SPEC)」か「システム全体(TPC)」か
- モニタは「ソフトは柔軟だが誤差あり、ハードは正確だが変更しにくい」
- 増強は「台数を増やす(スケールアウト=水平)」か「1台を強くする(スケールアップ=垂直)」か
待ち行列理論
- 3つの記号と逆数の関係
- 利用率ρは「サービス時間 ÷ 到着間隔」=「λ ÷ μ」
- 公式は1本だけ覚える
- 「待ち時間(サービスを含まない)」か「応答時間(含む)」かを、問題文から必ず見分ける
- 分布は「数えるもの(率)はポアソン、時間(間隔)は指数」
システムの信頼性特性と評価
- RASISは「止まらない・使える・直しやすい・データが正しい・守られている」
- 稼働率 = 動いていた時間 ÷ 全体の時間 = MTBF ÷(MTBF + MTTR)
- 故障率は MTBF の逆数
- 直列は「かけ算」、並列は「1 − 両方止まる確率」
- 困ったら「ある部品が壊れた場合/動いている場合」に分けて足す(通信網のブリッジ構成)
ページ一覧
| テーマ | 何の話か |
|---|---|
| システムの処理形態とクライアントサーバ | 集中処理と分散処理(水平機能・水平負荷・垂直機能)、シンクライアント、VDI。2層から3層へ、Web3層構造、ストアドプロシージャ・RPC・NFS、MVC |
| システムの構成と信頼性設計 | デュアルとデュプレックス、ホット・ウォーム・コールド、フェール○○ |
| 高信頼性・高性能システム | HAクラスタ、シェアードエブリシングとナッシング、グリッド、ロードバランサ |
| ストレージ関連技術 | RAIDのレベルと稼働率、NAS・SAN(FC、iSCSI、FCoE)、Hadoop |
| 仮想化技術 | シンプロビジョニング、自動階層化、ホスト型・ハイパバイザ型・コンテナ型 |
| システムの性能特性と評価 | 性能指標、命令ミックス、ベンチマーク、モニタ、スケールアウトとアップ(計算あり) |
| 待ち行列理論 | λ・μ・ρ、M/M/1の待ち時間公式、ケンドール記号、M/M/S(計算あり) |
| システムの信頼性特性と評価 | RASIS、バスタブ曲線、稼働率・故障率、直列・並列(計算あり) |